Codebeamer 2.1 登場: 注目の新機能をご紹介

執筆者: Hanna Taller
1/18/2024

読み込み時間: 2 分

Codebeamer の最新バージョンとなる Codebeamer 2.1 がついにリリースされました。本ブログでは、最新バージョンの新機能をご紹介します。 

Codebeamer 2.1 では、テンプレート、MATLAB Simulink との連携、ReqIF などの機能が大幅に強化され、拡張性とパフォーマンスが向上しました。また、本バージョンより、日本語も利用できるようになりました。 

テンプレート 

Codebeamer の最新バージョンではテンプレートが大幅にアップデートされ、次の二つの機能が追加されました。  

テンプレートトラッカーの導入 

テンプレートトラッカーが導入されたことで、ユーザーはメインテンプレートをデプロイし、すべてのプロジェクトをオンデマンドでアップデートできるようになりました。この機能により、プロジェクト全体の一貫性を確保し、プロジェクトの柔軟性を維持して、全体的な効率や品質を向上できます。2 段階のデプロイメントにより、プロジェクトやテンプレートに対する成熟度の低い変更によって、プロジェクト構成と製造が影響を受けることはありません。 

プログラムによるトラッカーの組み込みと構成 

これは、トラッカーツリー上のトラッカーの場所と、トラッカーフィールドの設定を更新する設定用 API です。この機能は、プロジェクトを合理的かつ高速に開始することに役立ちます。このアップデートにより、管理者は必要なトラッカー設定を API を通じて管理できるようになります。 

マージ 

Codebeamer 2.1 では、マージの絞り込みとパフォーマンスが向上しています。今回のアップデートで、絞り込みマージ、増分マージ、一括マージという 3 種類のマージオプションが導入されました。これらにより、マージプロセスが合理的かつ効率的に処理されます。特に、作業セットを頻繁に変更している場合に有効です。  

ReqIF 

既存の作業セットにインポート 

既存の作業セットにインポートできるようになり、要件のコラボレーションでの一貫性と連携が向上しました。また、さまざまなソースの評価と管理を一元的に実行できます。リリースや製品固有の作業セットで仕様が異なる場合に、要件のコラボレーションが簡単になります。 

非管理者としてインポート

Codebeamer 2.0 では、非管理者としてエクスポートできるようになりましたが、Codebeamer 2.1 では、ReqIF ファイルのインポートにプロジェクトの管理者権限が不要になりました。そのため、管理者は環境を制御し、管理者権限を必要のあるユーザーのみに制限できます。この動作をスムーズに進めるために、アイテムのエクスポートや、インポート用のデータ管理には、アクセス許可を付与します。 

API

Codebeamer 2.1 では、インポートするファイルの事前処理やエクスポートするファイルの事後処理を任意で可能にする API が導入されました。Microsoft Word や Microsoft Excel のファイルは、デジタル著作権管理を適用するために、インポート前にロック解除し、エクスポート後にはロックする必要があります。Codebeamer 2.1 では、IT 部門が定義したセキュリティ基準を満たす安全なコラボレーション環境をユーザーに提供します。今回のアップデートは、Microsoft Word(シンプル/ラウンドトリップ)、Microsoft Excel(シンプル/ラウンドトリップ)、Microsoft プロジェクト、Microsoft Excel 形式の CSV ファイル(インポートのみ)に対応します。この機能は、DRM の暗号化と復号化に使用することを目的としています。 

MATLAB Simulink との連携 

Codebeamer 2.1 には、Codebeamer と MATLAB Simulink のモデルやテストを双方向で関連付け、テスト結果を Codebeamer に公開するプラグインがあります。品質を向上させ、ISO 26262 や ASPICE に準拠するためのコストを削減できます。 

この連携により、Codebeamer のデジタルスレッドデータと MATLAB Simulink の断絶を解消し、設計プロセス、影響分析、規制遵守のトレーサビリティを確保できます。 

OSLC の機能

Codebeamer 2.1 では、OSLC リンクの作成に使用できるトラッカーの種類が増えました。 

ユーザーは、次の種類の Codebeamer アイテムから OSLC リンクを作成し、表示できます。 

  • リスク 
  • エピック 
  • ユーザーストーリー 
  • コンポーネント 

これまでのリストが拡大され、要件、変更要求、問題、タスク、バグ、テストケースが含まれます。 

拡張性とパフォーマンスの向上 

パフォーマンスの向上 

  • ベースラインの比較 
  • 一括変更確認 
  • レビューの読み込み 
  • テストカバレッジ 
  • レポートセレクター 
  • PostgreSQL 15 による DB パフォーマンスの向上 

社内で実施したパフォーマンステスト 

  • 100 万アイテムデータセットを対象に、最大 4,000 人の同時ユーザーまで拡張 
  • 99% のレスポンスが 653 ミリ秒未満 
  • Codebeamer 2.0 と比較して、拡張性が 50% 超向上 

Codebeamer 2.1 が登場

30 日間の無償試用版をぜひお試しください 詳細はこちら
Tags: アプリケーションライフサイクル管理 (ALM) Codebeamer 製品の更新情報

執筆者について

Hanna Taller

Hanna Taller is a content creator for PTC’s ALM Marketing team. She is responsible for increasing brand awareness and driving thought leadership for Codebeamer. Hanna is passionate about creating insightful content centered around ALM, life sciences, automotive technology, and avionics.