なお、デジタルツインは 3 次元データ(3D データ)を伴う仕組みとしての事例が多く見られますが、必ずしも 3D データを伴っているわけではありません。しかしながら、誰もが直感的に情報を把握できる 3D データとの組み合わせは有効であるといえます。さらに、3D データを用いていれば、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を組み合わせることも可能です。
デジタルスレッドは、デジタルツインを構成するために必要な要素です。デジタルツインでは、デジタルスレッドで管理された実機関連のデータを取得し、そのデータをコンピューター側の 3D モデルやシミュレーションに反映することが可能です。
例えば、デジタル側の 3D アセンブリ(組み立てモデル)から部品を選択すると、その部品にかかわる設計や生産、販売、保守といったあらゆるフェーズのデータを次々と取得できるようになります。反対に、デジタルスレッド側の部品表 (BOM) に記載された部品から、デジタルツイン内の 3D アセンブリの組付け部位や部品そのものを特定するといったことが行えます。