Kepware 産業用機器接続ソリューション|製造業の IoT 化を実現

Kepware の接続ソリューションは、産業用オートメーションアプリケーションの要求を満たし、工場で働く作業員や IT 担当者、経営幹部にメリットをもたらします。

製造業で IoT が注目されている理由とは

製造業では設計・製造現場での IoT に注目が集まっており、規模を問わずさまざまな企業で実際に導入している現場もよく見られるようになってきました。

各企業が IoT 導入の検討や実践をしている理由として一番挙げられるのが「生産性の向上」です。生産性向上自体は昔から製造業の現場に存在する基本的な業務要件でありますが、近年は、これまで以上の著しい生産性向上が求められている状況です。それはもはや人の経験や努力で超えられるレベルをとうに超えており、IT やロボットの技術をうまく使っていかなければ、ゆくゆくは業務や事業がままならなく恐れがあるということを示しています。

加えて、「余裕がない状況である」からといって、検査不正をしてしまう、あるいは不良品頻発や事故が起こるということが、市場で絶対に許されないということも重要な要素であり、それが「人の努力だけでは到底乗り越えられない問題」の代表格ともいえます。


市場トレンドの変化

厳しい生産性の向上が求められる理由としては、まず市場における嗜好の多様化やトレンドの変化の激しさを背景とした、クイックな多品種少量生産のニーズがあります。要は「顧客が欲しいタイミングで、欲しい製品を素早く提供する」といったことの実践です。これまでの、「一定期間で、決められた手順と工程の下で、一定の仕様の大量のモノを安く作る」大量生産体制時代の生産性向上の手段では、頻繁な段取り替えやライン交換など生産体制の変更を迅速かつ柔軟に行えないことから、バラエティーに富む製品を素早く提供することは難しくなります。時間と労力をかけ人の連携でカバーしようにも遂行はきわめて難しく、ロボットを自動制御する、需要予測も取り入れるといった業務の自動化を考慮した製品設計やライン設計を考慮する必要が出てきます。


人手不足

加えて、高齢化が著しい日本ならではの事情としては、近年加速する人手不足があります。世の中の次世代の働き手候補(若い人)の絶対数が減ってきている上、規模を問わない企業で若手の製造業の現場離れが非常に問題視されています。少子高齢化の進行がより激しく、首都圏より給与水準がやや下回ってしまう地方拠点になるほど不利な状況だといわれています。そうした問題に対処するため、まずは「人が少ない想定で業務の仕組みを作ること」、もしくは「自社の最新技術への取り組みで若者の関心を強めたり、教育しやすくしたりする」といった観点から、人手不足問題が深刻かつ予算が限られた中小企業でも、補助金制度をうまく活用しながら IoT 導入を積極的に検討するケースが多く見られるようになりました。


環境対応のプレッシャーや調達リスクへの対処

2020 年以降のトレンドとしては、日本政府の号令によるカーボンニュートラル対応や二酸化炭素 (O2) 削減といった環境対応へのプレッシャーの高まりと合わせ、コロナ禍や自然災害、戦争勃発などが絡み合って生じた原料や部品調達の混乱問題への対処があります。製品ライフサイクル全体での業務難易度がより高まりながらも、将来起こり得る不測な事態にも柔軟に対応できる体制を作らなければいけないことを示しています。

Kepware とは?

Kepware は、企業が多様な自動化装置とソフトウェアアプリケーションを接続できるよう支援する、産業用機器接続ソリューションのポートフォリオです。拡張性に優れた統合アーキテクチャーを利用して、1 台のサーバーで複数のドライバーを組み合わせ、複数のプロトコルを使用する柔軟性を備えています。また、シンプルなインストール、設定、メンテナンス、トラブルシューティングのための効率的なインターフェースを提供します。

Kepware のメリット

すべての製造工程であらゆる機械が連携できるとしたら、どれほど大きな成果を上げられるでしょうか。Kepware は、アクセス性、集約、最適化、接続性、セキュリティ、診断を実現する重要な技術的機能を備えています。

 

アクセス性

Kepware は、産業用クライアントアプリケーション(MES や SCADA など)、IoT(モノのインターネット)ソフトウェア、ビッグデータ分析ソフトウェアを対象としたデータアクセスを、OPC、専用プロトコル、IT プロトコルを介して提供します。

最適化

Kepware は、データ調整とデータ整理、そしてプロトコル固有の最適化によって通信を最適化し、ネットワークとデバイスの負荷を軽減します。

接続性

Kepware のドライバーは、さまざまな業種で使用されている幅広いプロトコル、有線および無線ネットワーク、データベース、カスタムソフトウェアアプリケーション、OPC サーバーに対応しています。


集約

Kepware は、すべての情報に 1 カ所からアクセスできるようにすることで、接続されたアプリケーションの設定を簡素化します。これにより、個別接続のために複数の異なるソリューションを導入する必要がなくなります。

セキュリティ

Kepware は、ユーザーのサーバーアクセス、データソース、データ値の管理、読み取り/書き込みアクセスの規制、クライアントアプリケーションの接続と接続解除、安全なデータトンネルの設定などのツールを提供します。

診断

Kepware は、トラブルシューティングのためにデバイスとアプリケーションの通信を切り離し、OPC 診断を実施して OPC イベントのリアルタイムビューと履歴ビューを提示します。



Kepware のお客様事例

Kepware のソフトウェアソリューションは、企業の業務効率を改善し、ダウンタイムを削減し、利益率を向上させます。詳細については、こちらの業種別お客様事例をご確認ください。

Electrolux turns connected data into transformational insights

Discover how this trusted appliance brand is using Kepware to harness factory data and transform their business.

Read the Full Story

ABB 社: KEPServerEX で接続性を拡張

ABB 社は、KEPServerEX の通信プロトコルを利用して、単一のデータセット、信頼性の高い自動化、単一の一貫したインターフェースにより世界全体のオペレーションを拡張しました。

お客様事例こちら

Faurecia 社: 自動車業界の主要な顧客のためにトレーサビリティを強化

自動車業界向け機器の大手サプライヤーである Faurecia 社は 34 カ国に及ぶ 330 の拠点で新しいトレーサビリティ要件に直面し、Kepware のソリューションで企業全体の標準化を実現しました。

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Teel Plastics 社: IoT を活用した手動プロセスへの取組

接続性、データアクセス、拡張性の必要性を認識した Teel Plastics 社は、IoT への取り組みを進めるために KEPServerEX を選択し、ボタンをワンクリックするだけでプロセスが進むように効率化し、生産性を向上させました。

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Kepware の製品群

Kepware は、産業用オートメーションアプリケーションの要求を満たすよう設計、テストおよび認証された高度なソリューションを提供します。ここでは、お客様による多様なオートメーション機器やソフトウェアアプリケーションの接続を支援する、産業用機器接続ソリューションのポートフォリオについてご紹介します。

Kepware+
KEPServerEX
ThingWorx Kepware Edge
LinkMaster
RedundancyMaster

Kepware+

Kepware+ は製造業向け SaaS を促進するソリューションです。リモートにより構成管理を一元化して IT データと OT データの可視性を向上し、業務を効率化します。

KEPServerEX

KEPServerEX は、すべてのアプリケーションに産業用オートメーションデータを提供する、業界をリードする接続ソリューションです。お客様の多様なオートメーション機器やソフトウェアアプリケーションの接続を支援する、産業用機器接続ソリューションのポートフォリオについてご紹介します。

ThingWorx Kepware Edge

ThingWorx Kepware Edge は、KEPServerEX の最も重要な機能を Linux ベースの環境に導入し、機械、デバイス、センサーなどへの直接接続を可能にします。

LinkMaster

LinkMaster は OPC DA サーバー間でデータをリンクする手段を提供し、OPC システムのユニバーサルブリッジとして機能します。

RedundancyMaster

RedundancyMaster は、複数台の OPC サーバーを冗長ペアとして構成することで、OPC DA データの信頼性と可用性を向上させます。

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My Kepware

Kepware のカスタマーセルフサービスポータルでは、以下のことを実施できます。

  • ライセンスの有効化または転送
  • アップグレードの対応状況の確認
  • サポートチケットの送信またはオープンしたケースのステータスの確認
  • 購入したソフトウェアのダウンロード

「Kepware なら、常に最高の機能を利用できます。最高のドライバーに、効率的な最高の診断機能。さらに、ネットワーク調整の手間も省いてくれます」 – Derek Scansen 氏、SCADA 自動化および測定担当マネージャー、Newfield Exploration Company
 

よくあるご質問 (FAQ)

Kepware の製品群は、幅広い産業用機器接続ソフトウェアを提供します。ここでは、よくあるご質問の一部をご紹介します。

  • Kepware の価格を教えてください。

    KEPServerEX をご購入いただく場合、必ず購入しなければならない項目や決まった費用はありません。KEPServerEX はセットで販売するのではなく、ご希望の通信を確立するために必要なドライバーやアドバンストプラグインをお選びいただくため、ご要望に応じて価格は異なります。価格の詳細については、Kepware 製品ストアをご確認ください。


  • 販売されている Kepware 製品にはタグまたはデバイスの制限がありますか。

    多くの製品は無制限で販売されています。ただし、デバイスまたはタグの数に応じて段階的な基準で販売されている製品もあります。

  • Kepware 製品ガイドはどこで入手できますか。

    リソースライブラリーから、アプリケーションノート、接続ガイド、インストールガイド、入門ガイド、テクニカルノートすべてにアクセスできます。

  • 購入前に Kepware 製品を試用できますか。

    はい。デモ用ライセンスをダウンロードするには、試用する Kepware 製品のページにアクセスするか、PTC まで お問い合わせ ください。

  • Kepware のサブスクリプションプランに登録できますか。

    はい。すでに PTC Kepware 製品をご利用になっているお客様も、これからご利用になるお客様も、カスタマイズしたサブスクリプションプランをご検討いただけます。このプランには、以下のような特典が含まれます。

    • シームレスなメンテナンスとセキュリティ更新および製品アップグレード
    • 管理対象のライセンス環境を 1 種類にすることで、IT と管理の負担を軽減
    • サポートとメンテナンスが自動的にバンドルされるため、製品の対応状況に関する心配は不要
    • 必要に応じてライセンスを拡大または縮小できるため、インストール環境全体で長期的に価格面のメリットを享受

    ご興味がある場合は、サブスクリプションプランによって企業にもたらされるメリットがどのようにレベルアップするか、Kepware サブスクリプションバリューチェーンガイドでご確認ください。

  • 北米以外に住んでいます。どの Kepware リソースを利用できますか。

    Kepware では、北米以外でもソフトウェアソリューションを購入するための世界規模の広範な販売チャネルをご用意しています。Kepware の販売代理店とはすべて正式な契約を締結しており、これらの販売店は Kepware のソフトウェアに関する徹底的なトレーニングを受けています。総括代理店にお任せいただければ、各地域でのプリセールスサポート、トレーニング、テクニカルサポートをお客様の言語とタイムゾーンで利用できます。快適にご購入いただくために、ぜひ総括代理店のご利用をご検討ください。