課題 各製材所ではそれぞれ固有の方法で生産性測定やプロセスの複雑な要素への対応を行っているという事情を熟知していた BID Group は、顧客の多様な要件に容易に対応できる柔軟なソリューションを必要としていました。


木材加工業が直面する固有の生産ニーズ

木材加工業界では、工場ごとに生産性の測定、計画外ダウンタイム、生産性の低下、品質管理などの課題に対応するための固有のニーズがあります。そのため、すべての工場が異なる条件のもとで運営されているため、複数の工場に技術を展開する場合にはさまざまな要件に対応できる柔軟性が必要になります。このような状況は、サプライヤーにとっては看過できない課題であることがわかりました。

PTC の ThingWorx を活用して、顧客の目的に合わせて設計できる柔軟な産業 IoT ソリューションを開発した BID Group の取り組み

木材加工業向けのターンキーソリューションを扱うサプライヤーとして業界をリードする BID Group は、木材加工業界のオペレーションを近代化し、最高のカスタマーエクスペリエンスを提供するための取り組みを開始しました。自社のデジタルトランスフォーメーション (DX) を成功させ、業界全体の発展を加速させたいと考えていた BID Group は、同様の成果をより広く実現することを目指して、エンドツーエンドの産業 IoT (IIoT) プラットフォームである PTC の ThingWorx を活用して、リアルタイムのデータに基づくインテリジェントな意思決定を支援する、新しい顧客向けサービスの提供を開始しました。OPER8™ と呼ばれる新しいサービスは顧客の目的に特化した産業 IoT ソリューションであり、顧客はこのソリューションを使用することで、リアルタイムでのデータ分析、豊富なデータインサイト、製造に関するレポート作成機能などを利用して、製造と設備の状態を把握できます。

bid-group-750x500

設備のパフォーマンスの改善とスループットの向上を実現するためのソリューションは、いくつかの重大な課題をクリアする必要があります。各工場に固有の生産性測定方法へ対応し、変化の大きい原材料などのプロセスにおける複雑な要素を反映する必要があります。ThingWorx をコアとして開発された OPER8™ は、木材加工施設のあらゆるニーズに対応できる柔軟性を備えています。具体的には、OPER8™ は、従来の設備と最新の設備を一括して拡張できるよう設計されており、複数の工場に対して迅速に展開できます。ThingWorx の機能と OPER8™ の「シンプルな単一のウィンドウ」を活用することで、機械の状態、原材料の品質、オペレーションの全工程にわたって継続的な流れをリアルタイムに可視化および分析できます。

顧客のニーズに応える BID Group の取り組みを支えているのは、業界における豊富な経験と知識

OPER8™ を採用することで、顧客は自社のニーズに合わせて構築されたソリューションを使用できるだけではなく、木材加工業界のエキスパート企業が設計し産業 IoT 分野の市場リーダーがバックアップする製品ならではのメリットを活用できます。木材加工業界の企業が必要とする柔軟かつ的確なカスタマイズに対応したサービスの実現には、BID Group が蓄積してきた 35 年の業界での経験が大きく貢献しています。「ブーツの中におがくずを入れて持ち運ぶように、業界の専門知識を持ち運んでいるのです - お客様との打ち合わせ中にいつでも提供できるように」と話すのは、BID Group の戦略およびビジネス開発担当エグゼクティブバイスプレジデントである Steven Hofer 氏です。「これほど多くの異なる機器を共通のプラットフォームに接続できるソリューションは、業界でも OPER8™ のほかにありません。この点は、PTC の技術スイートを利用して実現しました」と Hofer 氏は言います。

OPER8™ を採用することで、顧客は自社のニーズに合わせて構築されたソリューションを使用できるだけではなく、木材加工業界のエキスパート企業が設計し産業 IoT 分野の市場リーダーがバックアップする製品ならではのメリットを活用できます。

BID Group は創業当初より、顧客に価値を提供することを第一として事業に取り組んできました。OPER8™ が顧客のさまざまな施設において近代化と変革の実現に貢献している現在、顧客を第一に考える BID Group の取り組みは、業界が次のレベルへ進化していくなかで主導的な役割を果たし続けるでしょう。